株式会社リアルビジョン

群馬大学医学部附属病院

2013年2月9日

群馬大学医学部附属病院は、昭和18年に創設された前橋医学専門学校の附属医院として医療活動を始めました。現在は、群馬大学医学部の附属病院として、先端医学の研究開発、次世代の医師および研究者の教育、そして地域の中核病院、高度医療施設としての役割を担っています。がん拠点病院、肝疾患拠点病院としての機能を持つ他、併設の重粒子線医学研究センターを使用しての高度先進医療などに取り組んでいます。総合医療機関として患者さん中心の医療を推進しています。
◎名 称:群馬大学医学部附属病院
◎所在地:群馬県前橋市昭和町3-39-15
◎病院長:石川 治
◎創 立:昭和18年4月
◎診療科:32診療科
◎病床数:715床
◎サイト:http://hospital.med.gunma-u.ac.jp


群馬大学医学部附属病院は、32診療科、715床の規模を持つ地域の中核病院であり高度先進医療施設である。今回の機器導入は、参照用画像表示の改善のために行われたものであり、合計72台の表示装置を新たに導入した。これにより、従来から不満のあった、画像表示品質が改善され、より良好なデジタル医用画像参照が可能となった。今回リアルビジョンの表示のソリューションに関して、放射線部の天沼准教授 に導入しての印象や課題を伺った。


導入の経緯は

群馬大学医学部附属病院では、電子カルテやPACSによるフィルムレス環境の構築は、地域の中核病院として早期から順次進められてきた。しかし、表示装置については、全ての端末を医用画像の表示に最適なものにすることはできず、外来診療室や看護ステーションなどでは、PC用汎用モニタを使用して画像参照も行われてきた。例えば外来診療室では、2台の17インチ1Mカラーモニタを端末ごとに2台設置し、1台は電子カルテ用に使用し、もう1台を画像参照用として使用するケースが多かった。現場の医師からは「医用画像参照用としては充分ではない、見にくい」などとというクレームも出てきたため、フィルムレス環境の改善を行う目的で参照用モニタの選定に入った。その中で放射線部の担当者から「FVT200とDELL製モニタを組合わせたFVT DELL SETはどうか」のと提案があり、他社の参照用モニタ製品との評価に基づき、表示品質とコストパフォーマンスの観点から、FVT DELL SETの導入が決定された。導入評価においては、各社から提案された数通りの構成パターンを準備し、使用する方々がどの組合せなら許容できるかという観点から検討を行った。同病院は、規模が大きいため、端末の数も多く(病院全体では約400台程度)、表示装置あたりの価格の影響は大きい。このため、コストパフォーマンスが高い当社の製品が採用された。

ここで使用されています

FVT DELL SETは2009年3月に、大画面セットは2009年9月に導入された。FVT200と22インチのDELL製汎用モニタを組合わせた71台のFVT DELL SETは、外来診療室と看護ステーションに標準構成として設置され、医用画像の参照用モニタとして使用されている。一方FVT250と46インチの三菱電機社製業務用モニタを組合わせた大画面セットは、ICU内に設置され、医師のカンファレンス用として使用されている。大型液晶モニタは、専用のスタンドに設置され、移動することも容易である(最下段写真)。

FVT製品の利点は

FVT製品の利点は、まずそのコストパフォーマンスの高さにある。参照用端末にしても大画面モニタにしても、それにより導入台数を増やせる意義は大きい。群馬大学医学部附属病院においても限られた予算内で必要となるかなりの台数を確保する必要があったため、導入台数全体で見た場合のFVT製品のコストパフォーマンスが評価された。また、FVT製品の利点としては、画面の大きさが重要である。ほとんどの高精細モニタは、19~21インチ程度であるのに対して、製品のラインアップの豊富な汎用モニタから、22インチや24インチを選択することが可能で、これらをポートレイト表示で使用することで、医用画像参照が容易になる。天沼准教授の「大きさと金額が重要です。」という言葉にFVT製品は対応している。

FVT DELL SETについて

群馬大学医学部附属病院では、既存の参照用端末に接続されている2台の17インチ汎用カラーモニタのうち、1台をFVT DELLSETに置き換えた構成となっている(図1参照)。今回FVT DELL SETのモニタとして導入したのは、DELLの22インチワイドで、1.8メガピクセルまでの表示が可能な汎用液晶カラーモニタ(2208WFP)である。ポートレイト表示が可能なこのモニタは、FVT200との組合わせて、参照レベルを超えた医療画像表示が可能となっている。また、FVT製品では、カラーモニタが使用されているため、モノクロ画像だけでなくカラー画像の参照にも使用できる。特にCTやMRIなどのモダリティからのデータによる彩色された3次元表示やカメラ画像表示、さらには一般アプリケーションなどの使用も想定されるため、カラー画像表示が同一モニタ上で行えることのメリットは大きい。

大画面セットは明るい

ではICUに設置されたFVT大画面セット(LumiImager)はどうだったのか。ICUでは定期的に行われる医師のカンファレンスでの医用画像参照用モニタとして使用している。大型液晶モニタの高輝度特性を評価している。全てキャリブレーション済で出荷されるFVT大画面セットは、確実なDICOM表示をICUでも行えるようにした。


放射線部 准教授
天沼誠氏

天沼准教授に導入後約一年を経てのFVT製品に対する印象を伺った。

-FVT製品を使用しての問題点は?
「外来の医師からFVTに関して品質に関する問題は一切聞いていません。あらかじめ評価段階での確認を取ってから導入に至ったこともあります。使用上の違和感はありませんし、表示輝度にも満足しているようです。製品不良に関しても今までのところ大丈夫です。」
-高精細モニタと比較してどうか?
「運用面での差は、特に感じておらず、参照用ではなく、読影用の端末としてもほとんど問題ないのではないでしょうか。一般X線写真(CR)を見る機会の多い呼吸器や整形では、FVT SETでは診断用には不足であるという先生もいますが、アナログ(フィルム)からデジタル(フィルムレス)になったことにより、ウインドウレベリングなど濃淡の処理がモニタ上のデジタル処理で可能となり、このため2Mピクセル程度の表示解像度でも、現実的にはほとんど困ることはなく、充分な診断ができるようになってきました。」画像診断の増加、特にCT、MRIなどを使用した検査の増加は、参照する画像の数が急速に増大し、効率的な参照はデジタル化(フィルムレス)に頼らざるを得ない。今までのシャーカステン+フィルムの組合せには利点も多かったが、比較的低解像度の画像を大量に吐き出すモダリティには対応できなくなっている。このような環境では、参照用の充分な台数の画像端末を用意し利用することが効率化のポイントとなり、その意味では同病院の導入事例は、デジタル化の流れにそったものであると言える。天沼准教授も「今後ますますCTやMRIによる診断の重要度は高まると思われます。これらのモダリティでは、CRなどと比べて高解像度や高輝度は必要がなく、2M程度の解像度で一定の表示品質が保たれていれば問題はありません。」と述べている。余談ではあるが、天沼准教授は、個人的にもFVT200を購入され、院内の居室で画像参照に使用されている(写真1)。



岐阜社会保険病院 東京教職員互助会 三楽病院
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